The die is cast SeasonⅡ

ロックン・ロールを奏でるスナフキンになりたかった

牛たん炭焼 利久@有明ガーデン「人気の牛たんランチメニュー、あるいは独立した牛たんについての考察」

有明ガーデンを歩いていると

 

時として自分がどこにいるのか分からなくなるような

 

不思議な無機質さに包まれることがある

 

僕はそんな午後の空気を切り裂くように

 

「牛たん炭焼利久」の暖簾を潜った

 

 

選んだのは「牛たん贅沢重」


運ばれてきたトレイの上には

 

緻密に計算されたレイアウトが提示されていた

 


主役であるローストビーフが敷き詰められた重箱

 

その両隅には

 

まるで控えめなアクセントのように明太子が添えられている

 

そしてそれらとは一線を画すように

 

厚切りの牛たんが別の器に誇り高く盛り付けられている

 

 

まずは

 

炭火で焼かれた牛たんから始める


絶妙な塩加減と

 

歯を押し返すような力強い弾力

 

仙台の伝統が有明の湾岸エリアに持ち込まれ

 

そこで一つの確かな実感を伴って存在している

 

 

次にローストビーフ重へと向かう


最初はそのまま

 

肉の旨味とタレが混ざり合い

 

口の中で幸福なカオスが形成される

 

重箱の隅に控えていた明太子のピリッとした刺激をそこに加えると

 

物語はさらに複雑な層を成していく

 

だが

 

この料理の真のクライマックスは

 

その後に用意されていた


僕はひつまぶしを食べる時のように

 

残りの丼に出汁茶を注いだ

 

 

温かな出汁がローストビーフの脂を優しく溶かし

 

すべてを一つの調和へと導いていく


それは

 

どれほど贅沢な要素を積み重ねても

 

最後には静かな納得感で終わらなければならないという

 

世界の正しいあり方を示しているようだった

 

嘉味!

 

味変という名の巧みなシステムのおかげで

 

僕は最後まで一度も飽きることなく

 

その重箱と小皿の迷宮を歩き通すことができた


最後の一口を飲み干したとき

 

僕の胃袋は一つの完璧な完結を迎えていた

 

 

店を出ると

 

有明の空は少しだけ色を変えていた


僕は心地よい満腹感を抱えたまま

 

また次の目的地へと静かに歩き出す

 

ごちそうさまでした

 

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