The die is cast SeasonⅡ

ロックン・ロールを奏でるスナフキンになりたかった

そば処 弥七@福山「戸隠流のざるそばメニュー、あるいは僕たちが福山の聖地で出会う、あの甘いつゆの七不思議について」

福山市多治米町にある「そば処 弥七」

 


これまで

 

その時々の気分を「七味」の深み「ラッキーセブン」の興奮

 

あるいは「七変化」するかき揚げなど

 

「七」になぞらえて綴ってきたこの連載も

 

今回で5回目を迎える

 

いつもなら迷わず「肉つけそば」を頼むところだ

 

今回はフロアの尾根遺産に

 

あえて初めての「ざるそば」を告げてみた

 

 

運ばれてきたせいろを前にして

 

僕は一つの確信に至った

 

この店には

 

本格派の蕎麦屋とは一線を画す

 

「七不思議」とも言うべき理屈を超えた魔力が潜んでいる

 

まず目を引くのは

 

その盛り付けだ

 

せいろの上で

 

まるで戸愚呂を巻くように

 

独特な曲線を描いて蕎麦が並んでいる

 

 

手繰り上げてみると

 

エッジはほとんどなく

 

表面は実に滑らかだ

 

ツルツルとした喉越しは軽快そのもの

 

蕎麦特有の香りはほとんど感じられないのだが

 

このツルリとした食感は

 

もはや蕎麦という枠を超えた

 

「弥七麺」という別の食べ物のようにすら思えてくる

 

 

もり汁は甘めで

 

親しみやすい柔らかなパンチ力

 

このなんちゃってな潔さが

 

弥七の滑らかな麺には不思議とピタリとはまるのだ

 

 

いつもなら主役を張る肉が不在であることに

 

一抹の不安があった

 

実際に手繰ってみれば

 

「やっぱりこうか」と

 

ある種の残念さを伴う納得感が込み上げてくる

 

しかし

 

それがいい

 

高級店の三枚分はありそうなヴォリュームを

 

気兼ねなく胃袋に流し込むこの感覚

 

本格派の蕎麦屋では決して味わえない

 

この大衆店ならではの食った感こそが

 

僕らを惹きつけてやまない謎の正体なのだろう

 

 

嘉味!

 

徳利で供される蕎麦湯は

 

熱々のサラサラタイプ

 

 

本物ではないかもしれない

 

けれど

 

この気取らない一枚が

 

僕らの日常にはちょうどいい

 

そんな弥七の懐の深さを

 

改めて思い知らされる昼下がりとなった

 

ごちそうさまです

 

 

弥七の「七」を巡る冒険 Vol.4 黄金の巨大円柱現る 小エビ・玉ねぎ・牛蒡が織りなすかき揚げが熱々の汁に溶けゆく至高の七変化

 

弥七の「七」をめぐる冒険 Vol.3 漆黒の星界に浮かぶ羅針盤 北斗七星の導き

 

弥七の「七」を巡る冒険 Vol.2 ラッキーセブン語源の真実:1885年の劇的逆転劇と「七」の魔力

 

弥七の「七」を巡る冒険Vol.1 七味唐辛子の深淵と紅蓮のつゆ

 

過去食べたメニュー

 

肉つけそば

 

鶏天つけそば

 

ねばねばそば

 

ぶっかけ肉とろろそば

 

すだちそば

 

鴨つけそば

 

かき揚げそば 

 

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☆☆(☆☆☆また行きたい ☆☆美味しかった ☆まずまず ×価値なし)

営業時間 11:00〜20:00

定休日  水曜日
駐車場  あり
福山市多治米町1丁目16-20 ℡084-999-5153